CentOS公式のTwitterアカウントにて CentOS8のリリースが9月24日で予定されているとツイートしている事がわかりました。
9月17日にCentOS7.7がリリースしたところですが、 最新OSが好きな管理人にとっては気になって仕方ないので 違いや注目点に関して確認したいと思います。
目次
そもそもCentOSとはなんぞや?
CentOSとはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードを元に 商標などを取り除いて無料で提供しているLinuxディストリビューションです。無料と言っても安定稼働、企業向き、サーバ向き、情報量の多さなどから仕事に使える有用なディストリビューションになっています。
CentOS8のベースはRed Hat Enterprise Linux8
Red Hat Enterprise Linux8は 2019年5月7日にリリースされました。
リリース後、 4ヶ月半の開発期間を経てCentOS 8が作られています。
ミドルウェアのバージョン変更
CentOS8ではミドルウェアのバージョンが最新の物に置き換わるようです。 管理人はPHPを中心とした開発をしておりますのでよく使うミドルウェアを確認してみました。
下記以外に PythonやRuby、PostgreSQL等も最新になっているようです。
ミドルウェア | CentOS 8 | CentOS 7 |
Linux Kernel | 4.18 | 3.10 |
nginx | 1.14 | 1.12 |
php | 7.2 | 5.4 |
Perl | 5.26 | 5.16 |
MySQL | 8.0 | 5.5 |
MariaDB | 10.3 | 5.5 |
Node.JS | 10.14 | 6.16 |
Git | 2.18 | 1.8 |
よく使っているコマンド、ソフトの変化
CentOSをセットアップする際に普通に利用しているコマンド・ソフトにも変更があったようですので確認したいと思います。
・パッケージ管理 yumコマンド が dnfコマンド に変更
CentOS8ではパッケージ管理でよく使っていたyumコマンドが廃止されて
dnfコマンドが標準となります。
YumコマンドはPython 2で動いておりますが今回のミドルウェア変更の影響で
Python 2 / 3 両方で動くdnfコマンドが選ばれたようです。
オプション等の内容はほとんどyumコマンドと同じになります。
また「yum」とコマンド入力をした場合でもdnfコマンドが呼び出されるように配慮されています。
ファイアウォールが iptables から nftables に変更
CentOS6, 7と利用していたiptablesが nftablesに変更されます。
管理人はiptablesをよく使うため一番大きな変更だと思っています ^^;
CentOS7 から導入されているファイアウォール管理ツールの firewalld は nftablesでも使えるため操作方法を覚えようと思います。
SSLのサポートが TLS1.2 / 1.3標準に変更
CentOS8では TLS1.0, TLS1.1が標準で無効に設定されています。
旧ブラウザの対応が必要な場合は追加で設定する必要があります。
上記以外にも変更点があると思いますが、気になった点を記載致しました。
まずは仮想サーバか空いているサーバに導入を行い使ってみようと思います。